ウクライナ政府、ICANNに対ロシア「インターネット制裁」を依頼(2/28)

ICANN (The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)は、 インターネットの各種資源を全世界的に調整することを目的として、 1998年10月に設立された民間の非営利法人です。詳しくは、JPNICページ

2月28日、ICANNのウクライナ代表は、ICANN事務局に対しメールを送付、ロシアによる違法な武力の行使や攻撃が、ウェブサイトを通じた偽情報の拡散などといったロシアの行動で促進されているとして、ICANNがロシアに対して制裁を課すように要請。具体的にはロシアのドメイン(“.ru”, “.рф” and “.su”など)の取り消しや、これらドメインのSSL証明書の取り消しに対する協力ことが含まれている(メールはここもしくはここから読めます)。

それに対し、ICANNの事務総長兼CEOは、書簡を送り、ICANNが独立した技術的機関であり、インターネットが分権的なシステムであるがゆえに一方的な意思決定は認められないと、要請を断っています。

ICANN、インターネットからのロシア締め出しを求めたウクライナの要請を拒否

参考:Isabel Lischewski, More than Names and Numbers?: Clashing Notions of Legitimacy in Internet Sanctions Against Russia, Völkerrechtsblog, 04.03.2022.


Cover photo

Thomas Jensen on Unsplash