Expert Guidance: Law of Armed Conflict in the Israel-Hamas War

国際人道法の適用

武力紛争の存在・分類

<aside> 💡 なぜ類型化が重要なのか?

武力紛争には様々な形態があり、また火種が燻っていても武力紛争にまで達しない状態もあります。人道法は客観的な基準に基づき、紛争の類型化を図ります[1]。なぜそのような基準、類型化が必要なのでしょうか?

人道法は、紛争時(戦時)に適用されるルールですが、紛争の形態により適用される人道法が異なり、国に課せられる義務も変わります。また、国際社会からも様々な影響が及ぼされることが考えられます。それゆえ当該国は武力紛争が存在することをなかなか認めたがらず、紛争の存否判断は自国の裁量内であると解釈しています。このため、各国政府は1949年に初めてジュネーブ条約(批准国:195カ国)において、紛争の客観的な基準を設け、当該国が紛争の存否を恣意的に解釈できないようにしたのです。

📖 長嶺義宣「人道法における紛争形態の見分け方」内閣府国際平和協力本部事務局(PKO)研究員ノート(2013年12月13日)

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(1) イスラエルとハマス間の非国際武力紛争の可能性

(2) ハマスの行為が国家に帰属することによる国際武力紛争の可能性